EXHIBITIONS

長田沙央梨「ひかりのこうずい かみさまのしっぽ」

長田沙央梨 ひかりのこうずい かみさまのしっぽ 2022

長田沙央梨 つきのひかりの さすところ 2022

長田沙央梨 とおくの そらみみ 2019 Photo by Tamotsu Kido(参考作品)

  長田沙央梨は、陶芸、彫金、油彩など、多岐にわたる表現手法により作品を手がけるアーティスト。その個展「ひかりのこうずい かみさまのしっぽ」がOIL by 美術手帖ギャラリーで開催される。

 長田は1988年愛知県生まれ。10代の頃に専門学校で彫金によるアクセサリー制作を学んだのち、立体制作に興味を持ち、大学では彫刻科へ進学、東京藝術大学大学院を修了した。現在は岐阜県多治見市にスタジオを構え、幼い頃から好きだったという動物や植物など生き物をモチーフに、陶彫や彫金、油彩作品を発表している。

 自身の表現したい対象が広がるにつれ、油彩による平面作品も手がけるようになった長田。これまでに愛知、大阪、東京など国内を中心に展示を行い、その作品がまとう柔らかな色彩と優しい情景は多くのファンを魅了してきた。

 長田の作品づくりは、動物の暮らしやその土地をリサーチすることから始まるという。本展では、アルゼンチン周辺に生息する野生のビーバーに思いを馳せ、その周囲に暮らす鳥や小動物たちのストーリーを紡ぎ出す。展示空間がひとつの宇宙のように広がり、生き物たちが自由な姿でそこに存在する。

 なお本展の出品作は、会場およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売される。