EXHIBITIONS

ヨーロッパ版画の花束

北海道立近代美術館 友田コレクションを中心に

2022.07.09 - 08.07, 2022.08.09 - 09.04

マリー・ローランサン 『マリアナ』右向きの女の顔 1932年刊行 北海道立近代美術館蔵 ※8月9日から展示

 北海道立釧路芸術館では、展覧会「ヨーロッパ版画の花束 北海道立近代美術館 友田コレクションを中心に」が開催される。

 北海道立近代美術館の「友田コレクション」は、詩人で児童文学者の友田多喜雄が収集した名作版画コレクション。本展では、友田コレクションを中心に、北海道立近代美術館に収蔵される版画約300点を、前期と後期に分けて紹介する。

 出品作家は、オディロン・ルドン、アンリ・マティス、ジョルジュ・ルオー、パブロ・ピカソ、マリー・ローランサン、藤田嗣治(レオナール・フジタ)、マルク・シャガール、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリ、清水敦。

 展覧会は、渡欧して研鑽を積んだ画家・清水敦が版画を手がけた詩画集『ふるさとの詩ー日本の玩具ー』(詩・友田多喜雄)を幕開けとし、続いて、ルオー、シャガール、フジタ、ピカソ、ダリなどヨーロッパ絵画の巨匠たちが登場する。

 そして苦悩と救済をテーマに、ルオーが心血を注いだ連作『ミセレーレ』全58点、ギリシャを舞台とした物語をモチーフに、シャガールが夢とファンタジーを込めて描いた版画集『ダフニスとクロエ』など、陰影と彩りに満ちた作品が一堂に会する。

 巨匠たちの手によって紡ぎだされた、版画ならではの表現の数々を堪能したい。