EXHIBITIONS

アレクシー・アンドレ「Slices」

NEORT++
2022.06.24 - 07.24

キービジュアル

アレクシー・アンドレ「Slices」 参考画像

アレクシー・アンドレ 参考画像

アレクシー・アンドレ 参考画像

 フランス出身のアーティスト、Alexis André(アレクシー・アンドレ)によるNFT作品の初個展「Slices」がNEORT++で開催される。

 アレクシー・アンドレはアーティスト、デザイナー、研究者。2003年にグランゼコール高等電気学校工学部でエネルギーおよび情報科学を専攻し、2004年に東京工業大学大学院コンピュータサイエンス(機械学習)修士課程を、09年に同大学大学院博士課程を修了した。最新のデジタルメディアを応用し、コンピュータ・グラフィックス(CG)を駆使したインタラクティブな表現手法を得意とする。創作のプロセスそのものをアートとしてとらえ、ジェネラティブ・デザインを用いながら、一人ひとりの好みに合わせたユニークな体験を提供している。

 アンドレはかねてよりSFに強く惹かれ、宇宙的なものや時間、空間といったテーマを礎として、デジタル空間上での表現手法を模索。デジタル・アートやジェネラティブ・アート、そしてNFTで販売される作品においては「自動生成にこそ、一度きりの体験が必要だ」と考えている。

 デジタルアートプラットフォーム・NEORTのフィジカルギャラリーで開催される本展では、デジタル・アートとして表現された作品が壁面に投影され、固有のハッシュ値によってその形態を変わっていく。

 アンドレは今回、日本古来の「巻物」から着想を得て、複数の時間軸が存在する空間を表現。時間と空間、それらを貫きながら、徐々に移ろいゆく生命的なものを「ただ一度きり」投影する。「スケール感」を取り除かれ、そして、一つひとつの球体やオブジェクトが惑星や細胞をも想起させうるように設計された作品は、いくつもの不可知性に覆われており、鑑賞者を戸惑わせる。

 また本展に合わせて制作された、608エディションのNFT作品を販売(詳細はNEORTのウェブサイトへ)。NFTとして購入する鑑賞者は、コントラクトによってハッシュ値が決定されるまで不可知の作品を手に入れることになり、ボタンを押下する時、かつてあった姿には「もう戻れない」ことを知ることとなる。