EXHIBITIONS

吉⽥昌平 展覧会 “KASABUTA”

Roll
2022.07.01 - 07.24

吉⽥昌平 展覧会 “KASABUTA” より

 アートディレクター/グラフィックデザイナー・吉⽥昌平の展覧会「KASABUTA」が、飯田橋のアートギャラリーRollで開催される。

 吉⽥は桑沢デザイン研究所を卒業後、株式会社ナカムラグラフを経て、2016年に「⽩い⽴体」として独⽴。ロゴ制作やタイポグラフィーをはじめ、ポスター、チラシ、カタログ、本、雑誌などの紙媒体のデザインのほか、パッケージやウェブデザイン、展覧会ヴィジュアルのアートディレクションなどを⼿がける。その他に、紙や本を主な素材としたコラージュ作品を数多く制作・発表。作品集に『KASABUTA』(WALL、2013)、『Shinjuku Collage』(numabooks、2017)、『Trans-Siberian Railway』(⽩い⽴体、2021)がある。

 今回は、吉⽥が2013年に刊⾏した『KASABUTA』の発表後も制作を続けている、コラージュ作品の新作を展⽰・販売。同名作品のみでの展⽰は約9年ぶりとなる。

 デザインとコラージュを⽇々⾏き来しながら作品をつくり上げていく吉⽥は、制作のために素材として⽤いる様々な紙の切り抜き(選び)や作品の細部に貼り付けられた⾔葉や記号を通して、自身のなかにあるイメージを鑑賞者に伝えていく。そのイメージは、制作の最中に湧き上がる⾊覚や触覚、それらを感じながら⼀つひとつ重ね合わせていった先にある構図やスケールであり、作家⾃らの⼿で切って⼿で貼っていくことによってのみ表出され得るヴィジュアル⾃体が、吉⽥の作品の新たな主題となって現れ、私たちを楽しませてくれる。