EXHIBITIONS
オートモアイ「I wanna meet once again if like that dream」
渋谷のSAIでは、アーティスト・オートモアイによる個展「I wanna meet once again if like that dream」を開催する。
オートモアイは2015年より、モノクロでの作品制作を開始。18年からはカラーも多用し、「匿名」というキーワードのもと、表情が描かれない人々が登場する世界観で知られる。極めて客観的でもありながら、非常にパーソナルな情景にも見えてくるその作風は、人間同士の関係性や、作品と鑑賞者の関係性など、必要な情報が削ぎ落とされているからこそ見えてくる景色と情景を提示する。またアートピースの制作のみならず、ファッションやミュージックシーンにも作品を提供。その幅広い活動は世界各地でも注目を浴びている。
本展に向け、オートモアイはペインターとして、絵画自体を時間を超越することのできる装置ととらえた上で設けた「記憶の中の霊性」というテーマのもと制作を行った。このテーマは絵画表現により描かれるモノを考察している。
何世紀も前に描かれた絵画と対峙した時の、自分が生きている時間軸以外の世界へアクセスしたような感覚と、自分自身の記憶を遡る感覚。それらが酷似していると感じたオートモアイは、絵画つまり記憶を不確かでも確かにそこにある存在として、霊の存在を重ね合わせ、まるで降霊術を行うかのように制作に励んだ。タイトルにある「I wanna meet once again if like that dream(そういう夢であれば、もう一度会ってみたい)」が指す夢もまた、漠然と判然を交差する存在としての絵画(=記憶)と同じ側面を持つ。
本展はすべて新作で構成。会場を囲む、アーティストが近年より力を入れ制作する油彩の平面作品群が世界観への没入を仰ぎ、作品にじっくりと向き合うことができる空間が構築される。
また会期中にはオートモアイ自らがゲストを招き、制作などについて語るトークショーを開催。本イベントは、アーティスト自身が初めて公に登壇する貴重な機会となる(詳細はSAIのウェブサイトへ)。さらに本展覧会にあわせ、最新の作品集『Reminiscence』を会場にて販売予定だ。
オートモアイは2015年より、モノクロでの作品制作を開始。18年からはカラーも多用し、「匿名」というキーワードのもと、表情が描かれない人々が登場する世界観で知られる。極めて客観的でもありながら、非常にパーソナルな情景にも見えてくるその作風は、人間同士の関係性や、作品と鑑賞者の関係性など、必要な情報が削ぎ落とされているからこそ見えてくる景色と情景を提示する。またアートピースの制作のみならず、ファッションやミュージックシーンにも作品を提供。その幅広い活動は世界各地でも注目を浴びている。
本展に向け、オートモアイはペインターとして、絵画自体を時間を超越することのできる装置ととらえた上で設けた「記憶の中の霊性」というテーマのもと制作を行った。このテーマは絵画表現により描かれるモノを考察している。
何世紀も前に描かれた絵画と対峙した時の、自分が生きている時間軸以外の世界へアクセスしたような感覚と、自分自身の記憶を遡る感覚。それらが酷似していると感じたオートモアイは、絵画つまり記憶を不確かでも確かにそこにある存在として、霊の存在を重ね合わせ、まるで降霊術を行うかのように制作に励んだ。タイトルにある「I wanna meet once again if like that dream(そういう夢であれば、もう一度会ってみたい)」が指す夢もまた、漠然と判然を交差する存在としての絵画(=記憶)と同じ側面を持つ。
本展はすべて新作で構成。会場を囲む、アーティストが近年より力を入れ制作する油彩の平面作品群が世界観への没入を仰ぎ、作品にじっくりと向き合うことができる空間が構築される。
また会期中にはオートモアイ自らがゲストを招き、制作などについて語るトークショーを開催。本イベントは、アーティスト自身が初めて公に登壇する貴重な機会となる(詳細はSAIのウェブサイトへ)。さらに本展覧会にあわせ、最新の作品集『Reminiscence』を会場にて販売予定だ。