EXHIBITIONS
柿本ケンサク写真展 -TIME-音羽山清水寺
Collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopniak
映像作家・写真家、柿本ケンサクの新作展「-TIME-音羽山清水寺 Collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopniak」が開催される。
柿本は、これまで多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレイトなどをはじめ写真家としても活動してきた。2021年に大河ドラマ『青天を衝け』メインビジュアル、タイトルバックを演出し、同年、監督を手がけた映画『恋する寄生虫』が公開。また現代美術家としても、多くの写真作品を国内外で発表している。
本展の会場となるのは京都・清水寺。清水寺は古くから庶民に開かれた観音霊場であり、学問と芸術の交流地点でもあった。柿本は、1200年の時を経ていまなお存在する普遍的な祈りの場であるこの地で、時間をテーマに「今この一瞬を生きている」という概念を表現する。
大宇宙を数千万年旅した光や時間を1枚のフィルムに閉じ込めた新シリーズ「TIME」や、清水寺の本尊「十一面千手観音菩薩」をモチーフとする新シリーズ「KAN-NON」を発表。これらは、京都屈指の夕陽の名所である清水寺の西門(重要文化財)を舞台に制作された作品だ。西門に注ぎ込む極楽浄土を表す夕陽を、あらかじめ撮影した写真に透かし、再び撮影することで作品を完成させている。
加えて、2021年に発表し話題を呼んだAI現像シリーズ「Time Tunnel」をさらに発展させた、新シリーズ「Sky Tunnel」も公開。永久の光を閉じ込めたこれらの作品群を通して、柿本は新たな祈りの場を創出する。
なお本展は、言葉や人種、文化などあらゆる垣根を超えた表現をもとに、祈りに対する新たな解釈と視点を発信する清水寺のプロジェクト「FEEL KIYOMIZUDERA」の一環として開催される。
「永久の時の中で、『今この一瞬をいきている』という概念を表現したい。この世界が誕生して以来、膨らみ続けるこの宇宙と膨大な情報。そのすべては、『時間』の中に収まっています。溢れかえった豊かさという情報群に揺らぎ、惑わされて、自らが気付かない間に見えなくなってしまいます。今、私たちは、『豊かさ』を削ぎ落とし、本当に『大切なこと』を抽出する必要があるように思います。それは自分自身を一度、分解し、極小から、再構築する作業です。表面解像度を落とし、心の解像度を高め、答えを導き出すのではなく、選択肢を広げる作品を制作しました(柿本ケンサク)」。
柿本は、これまで多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレイトなどをはじめ写真家としても活動してきた。2021年に大河ドラマ『青天を衝け』メインビジュアル、タイトルバックを演出し、同年、監督を手がけた映画『恋する寄生虫』が公開。また現代美術家としても、多くの写真作品を国内外で発表している。
本展の会場となるのは京都・清水寺。清水寺は古くから庶民に開かれた観音霊場であり、学問と芸術の交流地点でもあった。柿本は、1200年の時を経ていまなお存在する普遍的な祈りの場であるこの地で、時間をテーマに「今この一瞬を生きている」という概念を表現する。
大宇宙を数千万年旅した光や時間を1枚のフィルムに閉じ込めた新シリーズ「TIME」や、清水寺の本尊「十一面千手観音菩薩」をモチーフとする新シリーズ「KAN-NON」を発表。これらは、京都屈指の夕陽の名所である清水寺の西門(重要文化財)を舞台に制作された作品だ。西門に注ぎ込む極楽浄土を表す夕陽を、あらかじめ撮影した写真に透かし、再び撮影することで作品を完成させている。
加えて、2021年に発表し話題を呼んだAI現像シリーズ「Time Tunnel」をさらに発展させた、新シリーズ「Sky Tunnel」も公開。永久の光を閉じ込めたこれらの作品群を通して、柿本は新たな祈りの場を創出する。
なお本展は、言葉や人種、文化などあらゆる垣根を超えた表現をもとに、祈りに対する新たな解釈と視点を発信する清水寺のプロジェクト「FEEL KIYOMIZUDERA」の一環として開催される。
「永久の時の中で、『今この一瞬をいきている』という概念を表現したい。この世界が誕生して以来、膨らみ続けるこの宇宙と膨大な情報。そのすべては、『時間』の中に収まっています。溢れかえった豊かさという情報群に揺らぎ、惑わされて、自らが気付かない間に見えなくなってしまいます。今、私たちは、『豊かさ』を削ぎ落とし、本当に『大切なこと』を抽出する必要があるように思います。それは自分自身を一度、分解し、極小から、再構築する作業です。表面解像度を落とし、心の解像度を高め、答えを導き出すのではなく、選択肢を広げる作品を制作しました(柿本ケンサク)」。