EXHIBITIONS
ON―ものと身体、接点から
清須市はるひ美術館は、アーティスト4人を迎えた展覧会「ON―ものと身体、接点から」を開催する。
私たちは、日々の生活のなかで目にしている「もの」について、特別に意識することは少ないかもしれない。しかし何かつくることを考え始めると、ものがどのような状態にあるのか、その様子を見たり、音を聞いたり、かたちを手で触れたりしながら、身体を通して認識しようとする。
本展では「もの」の様々な状態について着目。とくに何かと何かが接しているようすを示す「ON」をキーワードとしながら、現代作家の作品を通じ、私たちが目や耳や皮膚で触れていることについて考える。
本展で紹介する4名の現代作家は、日常生活のなかで自身の身体を使ってものに触れ、その状態に感性をはたらかせ、新たな感触を探りながら作品を制作している。
水木塁は、地面や壁といった街の表面と身体を触れ合わせることで受け取る情報を、写真や絵画の手法に置き換えながら視覚的な作品に落とし込む。文谷有佳里は、ペンや鉛筆で紙の表面に触れ、自身の身体感覚を伴ったリズムに沿って、連続した線やかたちを絶え間なく生成する。
谷本真理は、粘土や絵具を扱いながら、一度できたかたちに別の力が働くことで、変化することを受け入れて作品に取り込んでいる。そして時里充は、身の回りのものごとに含まれる、動きや音などの要素同士の接点を見つめ、解きほぐし、別の状態に置き換えることで生まれるズレや違和感に着目している。
パンデミックにより、私たちは「触れること」についてこれまでとは違った実感を持ちながら過ごしてきた。本展は、ものと身体が触れることで生まれる、必ずしも言葉だけでは表すことのできない様々な状態に目を向け、4人の作家の表現から思いをめぐらし、「いま、触れてつくること」について改めて探る。
私たちは、日々の生活のなかで目にしている「もの」について、特別に意識することは少ないかもしれない。しかし何かつくることを考え始めると、ものがどのような状態にあるのか、その様子を見たり、音を聞いたり、かたちを手で触れたりしながら、身体を通して認識しようとする。
本展では「もの」の様々な状態について着目。とくに何かと何かが接しているようすを示す「ON」をキーワードとしながら、現代作家の作品を通じ、私たちが目や耳や皮膚で触れていることについて考える。
本展で紹介する4名の現代作家は、日常生活のなかで自身の身体を使ってものに触れ、その状態に感性をはたらかせ、新たな感触を探りながら作品を制作している。
水木塁は、地面や壁といった街の表面と身体を触れ合わせることで受け取る情報を、写真や絵画の手法に置き換えながら視覚的な作品に落とし込む。文谷有佳里は、ペンや鉛筆で紙の表面に触れ、自身の身体感覚を伴ったリズムに沿って、連続した線やかたちを絶え間なく生成する。
谷本真理は、粘土や絵具を扱いながら、一度できたかたちに別の力が働くことで、変化することを受け入れて作品に取り込んでいる。そして時里充は、身の回りのものごとに含まれる、動きや音などの要素同士の接点を見つめ、解きほぐし、別の状態に置き換えることで生まれるズレや違和感に着目している。
パンデミックにより、私たちは「触れること」についてこれまでとは違った実感を持ちながら過ごしてきた。本展は、ものと身体が触れることで生まれる、必ずしも言葉だけでは表すことのできない様々な状態に目を向け、4人の作家の表現から思いをめぐらし、「いま、触れてつくること」について改めて探る。