EXHIBITIONS

野見山暁治展「描いて、描いて、未だ描いて」

みぞえ画廊東京店
2022.06.18 - 07.03

野見山暁治 知らない季節 2021

 100歳を迎えた後も精力的に制作を続ける野見山暁治。その個展「描いて、描いて、未だ描いて」がみぞえ画廊東京店で開催されている。

 1920年に生まれた野見山は、日本が目覚ましい経済発展を遂げていく時代に、福岡の炭鉱地帯で育ち、人の手によって自然が丸ごとつくり変えられていく光景を目の当たりにした。終戦後は渡仏。パリで様々な作家と交流しながら独自の表現を獲得して制作を行う傍ら、戦没画学生の絵画の収集にも奔走し、長野県の「無言館」の設立に大きく寄与している。

 2021年、日本橋髙島屋の2フロアを擁して100歳記念展が開催され、また今年1月から3月にかけて行われた美術愛住館での展覧会「野見山暁治展 100年を超えて」では、新作14点を発表するなど、創作への情熱はとどまるところを知らない。野見山は「自分の中にある確固とした何ものかを表現したい」と、未だ到達できない何かを求めて描き続けている。

 本展は野見山の人生をたどるように、終戦直後から滞欧時代、帰国後までの各時代の作品で構成。100号サイズの巨大な新作も展示され、画家の足跡、そして「いま」を知るまたとない機会となる。