EXHIBITIONS

長島有里枝&ミヨ・スティーブンズ-ガンダーラ

Forever is Composed of Nows

2017.11.21 - 12.22

ミヨ・スティーブンズ-ガンダーラ Night walking, Indiana 2011 © Miyo Stevens-Gandara / MAHO KUBOTA GALLERY

ミヨ・スティーブンズ-ガンダーラ Night walking, Indiana 2011 © Miyo Stevens-Gandara / MAHO KUBOTA GALLERY

ミヨ・スティーヴンス=ガンダーラ Wunderkammer Series-Pomegranate 2017

長島有里枝 Backstreet Billiards 1997

 20代のある時期をカリフォルニアで過ごし、互いにライオット・ガール・ムーヴメントに大きく影響を受けた長島有里枝とミヨ・スティーブンズ-ガンダーラは、その後アメリカと日本という異なる場所を拠点としながらそれぞれアート表現の可能性に挑み続けてきた。初期の頃から家族に象徴される自己と他者との関係性に目を向け、同時に表現者としての女性問題に着目してきた長島が次第に「女性のライフコース」に興味を向けるいっぽう、ミヨはロサンジェルスのリオホンド大学で教鞭をとりながら、フェミニズムやアイデンティティ、そして環境破壊の問題を主なテーマに制作している。

 本展では、二人の創作上の起点を感じさせる作品と、現在およびこれからの可能性を指し示す作品を展示。長島は、渡米中の1997年に制作した、スケートボードに乳剤を塗布し、直接写真を焼き付けたミクストメディアの作品5点と、新作として、アメリカ各地でカメラに収めた植物写真を発表する。ミヨは、2016年より取り組んでいる「Wunderkammer (脅異の部屋)」の写真シリーズを日本で初めて発表するほか、自身の幼年期と密接に結びつくインディアナ州やケンタッキー州の風景を収めた「The Wilderness of Childhood (幼年期の荒野)」のシリーズから印象的な写真作品1点と、「In Mourning(喪に服して)」と題された刺繍によるドローイング作品を展示。