EXHIBITIONS

AUN

NANAE MITOBE × YUTO NEMOTO

Tokyo International Gallery
2022.06.11 - 07.23

水戸部七絵 制作風景

根本祐杜 制作風景

 Tokyo International Galleryは、6月11日より継続型プロジェクト「AUN」を始動。アーティストらをプレイヤーとして迎え、フラットな連携を通して「展覧会」を再考すること試みる。

「AUN」の第1弾は、 Tokyo International Galleryギャラリストの島村航介、谷本弥生の呼びかけに応えたアーティストの水戸部七絵、根本祐杜を迎えて開催。シグニチャーデザインに浅井美緒、プロジェクトコンセプトに髙木遊、プロジェクトレヴューに太田光海、エディターとして月嶋修平、そしてアーカイブの一端を竹久直樹がフォトグラファーとして参画する。

 画家の水戸部七絵は、一斗缶に入った油絵具を豪快に手で掴み、重厚感のある厚塗りの絵画を制作。以前から著名人の人物画を描いてきたが、2014年の米国での滞在制作をきっかけに匿名的な顔を描き始めた。代表作にマイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイなどのポップ・アイコンをモチーフにした「STAR シリーズ」、 SNSに上がる世界各地の時事の出来事を描いた「Picture Diary」などがある。

 いっぽう根本祐杜は1992年生まれ、千葉県銚子市出身。セラミックを主な素材として彫刻作品を制作している。その多岐にわたるイメージの発生源は、ドローイングや夢、日常のなかで営われる思い込みや気づきにより発生する。本展では、高さ3メートル以上の巨大な人型の作品を展示する。

「AUN」プロジェクトは、Tokyo International Galleryという「場」から始動するとともに開かれた回廊を提示し、プレイヤーたちのつながりを生みだしたのちに閉幕となる。そして展覧会の終了後も継続し、そのつながりから、また新たに「AUN」が始まる。「AUN」は、「展覧会」の終わりが新たな「展覧会」の始まりであることを志向する。