EXHIBITIONS

Human and Animal 土に吹き込まれた命

2022.05.28 - 07.03

ステファニー・クエール 左から《Narrow Abyss Juvenile》《Narrow Abyss Mother》 2018
個人蔵 Photo by Masaki Ogawa

奈良美智 森の子 2020 作家蔵 © Yoshitomo Nara Photo by Keizo Kioku

ベス・カヴェナー シャドーパートナー 2018 Jason Jacques Gallery and the Artist蔵

キム・シモンソン 金色の水たまりにジャンプする少女 2012、2020 作家蔵 Photo by Kim Simonsson

スーザン・ホールズ ラビット 2019(左)、2020(右) 作家蔵 Photo by Kensei Sugimoto

 岩手県立美術館で企画展「Human and Animal 土に吹き込まれた命」が開催される。出展作家は、ベス・カヴェナー、キム・シモンソン、スーザン・ホールズ、ステファニー・クエール、奈良美智。

 多様な素材や手法を用いて美術作品が制作される現代において、絵画や彫刻、デザイン、工芸といった領域の境界線は曖昧さを増している。「陶芸」と表わされる分野で長らく親しまれてきた「土」という素材も、国内外で改めて造形の素材ととらえなおされており、素材としての土に、従来の領域にとどまらない、様々な可能性が見出されている。

 本展では古くからモチーフとして取り組まれてきた「人間(Human)」、または「動物(Animal)」をテーマに、世界各地で活躍する5人の作家、ベス・カヴェナー(アメリカ)、キム・シモンソン(フィンランド)、スーザン・ホールズ(イギリス)、ステファニ・クエール(イギリス)、奈良美智(日本)の現代陶芸作品や関連作品およそ100点を紹介する。

 5人はそれぞれの関心のもと、土と対話しながら土に命を吹き込み、いきもののかたちを生み出す。注目される作家たちの作品を通し、土のもつ力、土による表現の最先端を楽しみたい。