EXHIBITIONS
髙田安規子・政子「Going down the rabbit hole」
MA2 Galleryで、髙田安規子・政子による個展「Going down the rabbit hole」が開催される。本展では、「不思議の国のアリス」をテーマに、モノの尺度にフォーカスしたインスタレーションを展開する。
髙田安規子・政子は一卵性双生児のアートユニット。2人がモノのスケールにフォーカスして制作を始めたのは、多摩美術大学を卒業後後に留学したイギリスからである。国籍も価値観も多様なロンドンの環境に身を置くことで、日本で当然と考えていたあらゆる基準に疑問を抱き始めたという。
一卵性の双子である2人は、互いの違いを尊重し合うことで作品を俯瞰し、ともに仕上げていくスタイルをとる。どこにでもあるトランプが刺繍を施され絨毯になる、あるいは、軽石が洗面器のなかで凱旋門としてそびえ立つなど、見慣れた日常風景やモノのスケールを操作することで、日常を揺るがすような作品を制作している。
本展「Going down the rabbit hole」は、2人が以前から研究していた「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」をテーマに、MA2 Galleryの特徴でもある4層の空間をウサギ穴に見立て、アリスの旅としてのインスタレーションを展開する。
大きさやスタイルの異なる椅子60脚が並ぶことにより、「どのような状況下で、何が基準になり、何を選択するかはそれぞれ異なる」という多様性を表現した1階の「Out of scale」。ギャラリー3階の「Relation of the parts to the whole」は、極小の鏡から実寸の鏡へと、4 階まで渡る壁面に放射状に配置される。そして4階はギャラリー壁面に書庫があることから、地質時代の化石や鉱物が嵌め込まれた本の積層を地層として配置し、地中深く落ちていくウサギ穴と、たどり着いた先にいる絶滅動物や奇妙な生物の異世界を表す。
ギャラリー空間を横断し、4層で表現する髙田安規子・政子によるインスタレーションの旅は、これまでの固定観念を揺るがし、新しい視点を与えてくれるだろう。
髙田安規子・政子は一卵性双生児のアートユニット。2人がモノのスケールにフォーカスして制作を始めたのは、多摩美術大学を卒業後後に留学したイギリスからである。国籍も価値観も多様なロンドンの環境に身を置くことで、日本で当然と考えていたあらゆる基準に疑問を抱き始めたという。
一卵性の双子である2人は、互いの違いを尊重し合うことで作品を俯瞰し、ともに仕上げていくスタイルをとる。どこにでもあるトランプが刺繍を施され絨毯になる、あるいは、軽石が洗面器のなかで凱旋門としてそびえ立つなど、見慣れた日常風景やモノのスケールを操作することで、日常を揺るがすような作品を制作している。
本展「Going down the rabbit hole」は、2人が以前から研究していた「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」をテーマに、MA2 Galleryの特徴でもある4層の空間をウサギ穴に見立て、アリスの旅としてのインスタレーションを展開する。
大きさやスタイルの異なる椅子60脚が並ぶことにより、「どのような状況下で、何が基準になり、何を選択するかはそれぞれ異なる」という多様性を表現した1階の「Out of scale」。ギャラリー3階の「Relation of the parts to the whole」は、極小の鏡から実寸の鏡へと、4 階まで渡る壁面に放射状に配置される。そして4階はギャラリー壁面に書庫があることから、地質時代の化石や鉱物が嵌め込まれた本の積層を地層として配置し、地中深く落ちていくウサギ穴と、たどり着いた先にいる絶滅動物や奇妙な生物の異世界を表す。
ギャラリー空間を横断し、4層で表現する髙田安規子・政子によるインスタレーションの旅は、これまでの固定観念を揺るがし、新しい視点を与えてくれるだろう。