EXHIBITIONS

藤崎了一「Sculptural Field」

2022.05.18 - 05.31

藤崎了一 scan wall sheet #1 2022

藤崎了一 scan wall sheet #7 2022

藤崎了一 scan wood board #24 2022

藤崎了一 Meltism C #17 2022

 MARUEIDO JAPANでは、彫刻家・藤崎了一の個展「Sculptural Field」を開催している。

 藤崎は1975年大阪府生まれ。2003年に京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了後、商業造形工房、解体現場、塗装屋、現代美術作家の工房など、いくつかの制作現場に長年携わってきた経験を持つ。15年に拠点を東京に移し、本格的にアーティストとして活動をスタートさせた。

 これまで藤崎は、様々な現場で培った経験や技術、気づきを手がかりに、立体作品以外にも写真、映像などを発表。素材への深い知識と執着から、対象となる状況の中にある要素を抽出し、自らの身体感覚を起点に、偶然性や素材の物性を生かして制作することで新たな造形を導き出している。

 本展では、2019年、偶然に発見した現象から始まった「Scan」シリーズの新作を展示。藤崎の技術で進化し、より複雑な展開を見せる。

「Scan」シリーズは、カッティングシートの裏面のシール面に移った(写った)素材のそのものの表情、剥がれた素材のテクスチャーが、藤崎の考える彫刻の世界観をあらわす作品。「彫刻の周りの空間は負の空間であり、彫刻の表面は彫刻自体と負の空間を介在する境界である。負の空間がなければ、彫刻は認識することはできない。これを彫刻の概念とするならば、剝がされた素材の表面は負の空間との境であり、彫刻は平面になりうるのである」と藤崎は説明している。