EXHIBITIONS

風をたくらむ−風倉匠

2022.05.17 - 06.03

風倉匠 カバラ95 オスマニ 1995
バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレでのバルーンパフォーマンス

風倉匠 ピアノ狂詩曲 闇の記録者 1995

風倉匠 「リリパット」シリーズ1 1975

風倉匠 「リリパット」シリーズ2 1975

風倉匠 陰陽学 1995

風倉匠 神様の箱 1989-90

 ギャラリー58は、パフォーマンス・アートの先駆者、風倉匠(かざくら・しょう、1936〜2007)の個展「風をたくらむ−風倉匠」を開催している。

 1957年、舞台上で椅子から際限なく落ち続けるという、日本で最初のハプニングを発表したとされる風倉。1960年には吉村益信、篠原有司男らとネオ・ダダイズム・オルガナイザーズを結成し、ハイ・レッド・センターのイヴェントにも参加。小杉武久や土方巽、邦千谷、松澤宥、VAN映画科学研究所メンバーらとジャンルを超えた共演を多数行った。またオブジェや絵画の優れた作品を手がけ、巨大なバルーンを用いた独自のパフォーマンスを展開し、国際的にも高い評価を得ている。

 本展では風倉による絵画、オブジェ、パフォーマンスの映像、資料を紹介する。拡大鏡で覗きながらデカルコマニーと手描きを組み合わせて制作した極小絵画「リリパット」シリーズ、1994年に福岡市美術館で行われたパフォーマンス《ピアノを打つ》の映像と、解体されたピアノ部品で制作したオブジェ《ピアノ狂詩曲》や、1995年の「バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレ」のバルーンを用いたパフォーマンス映像などを展示する。