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EXHIBITIONS

Juno Mizobuchi「モノミユサン - the intangible landscape -」

Juno Mizobuchi モノミユサン - the intangible landscape - 02 2022

Juno Mizobuchi モノミユサン - the intangible landscape - 01 2022

Juno Mizobuchi モノミユサン - the intangible landscape - 03 2022

Juno Mizobuchi モノミユサン - the intangible landscape - 04 2022

Juno Mizobuchi no title 2021(参考作品)

Juno Mizobuchi 滴と円弧_03 2021(参考作品)

 OIL by 美術手帖ギャラリーでは、Juno Mizobuchiによる個展「モノミユサン - the intangible landscape -」を開催する。

 Juno Mizobuchiは1992年香川県生まれ。京都の大学を卒業後、東京での活動を経て、昨年末からは香川を拠点に活動している。自作した積み木や木片などの小立体、紙から切り出したかたち、ドローイングなどを平面状で構成しペインティングを制作。単純で小さな行為により、現在の自分を感じる作品を手がけている。これまでに東京、京都、大阪、香川など各地で作品を発表している。

 大学でイラストレーションを学んだMizobuchiの描き出す絵画は、精緻な筆致と豊かな色彩感覚に彩られ、抽象的でありながらどこか見たことのあるような懐かしさを感じさせる。その表現の原点にあるのは、自身がこれまでに体験してきたあらゆる事象、目に映ったすべてのものだという。

 Mizobuchiはそれらを描くことで、「言葉を超えた視界に映る万物のイメージが立ち現れる」と語るが、描かれた絵はむしろ内面化され言葉になる以前の、純粋な記憶を呼び起こす。一見すると、顔や建築物、ときにはゲームの画面のようにも見える抽象画と、見る者自身の内面にある記憶が調和し、鑑賞者に懐かしさとともに新しいイメージを想起させる。

 OIL by 美術手帖ギャラリーでの初個展となる本展では、新作を多数発表。自身の経験や記憶のなかにある風景などから着想を得て、色とかたち、そして余白を組み合わせ、キャンバス上に新たな空間をつくり出す。