ART WIKI
インタラクティブ・アート
Interactive Art
観客を巻き込むことで表現を成立させるアート。「インタラクティブ」という概念には、「対話的」「双方向的」「相互作用的」などという意味があり、それぞれニュアンスがあるが、表現方法としてはどれにも該当する。またこれらは情報技術の概念としてとらえられている(しかし意味的には、古代の文物やオールドメディアにも広げることができる)。表現空間のなかに観客を招き入れて映像やサウンドに観客の反応を取り込む、インターネットやアプリケーションを操作させる、音楽、演劇、パフォーマンス、ゲームに参加させるなど、多くの分野でインタラクティブアートの傾向が見られる。
表現の特徴としては、コンピュータやマイクロ・コンピュータなどの情報処理装置、それに接続されたセンサー、入力装置が用いられてきたが、現在ではネットワークやクラウド、さらには人工知能の利用により、新たなフェーズに進んでいる。またこれまでは機械を中心としたドライウェアが主だったが、バイオアートのアプローチが入り、生物的なウェットウェアも新たに加わる。相互性という観点からすれば、人対人、人対機械、機械対機械という技術的な関係があるが、さらに「知能」もこの関係性のなかに入ってきている。装置という観点からは、小型化によって身体の一部に取りつけ、感覚を拡張することなどが可能になっている。空間も、現実空間と仮想空間をまたぐものになっている。思考的にも、技術的にも、不断に変化している表現である。
表現の特徴としては、コンピュータやマイクロ・コンピュータなどの情報処理装置、それに接続されたセンサー、入力装置が用いられてきたが、現在ではネットワークやクラウド、さらには人工知能の利用により、新たなフェーズに進んでいる。またこれまでは機械を中心としたドライウェアが主だったが、バイオアートのアプローチが入り、生物的なウェットウェアも新たに加わる。相互性という観点からすれば、人対人、人対機械、機械対機械という技術的な関係があるが、さらに「知能」もこの関係性のなかに入ってきている。装置という観点からは、小型化によって身体の一部に取りつけ、感覚を拡張することなどが可能になっている。空間も、現実空間と仮想空間をまたぐものになっている。思考的にも、技術的にも、不断に変化している表現である。
参考文献
ロベルト・シマノフスキー『Digital Art and Meaning: Reading Kinetic Poetry, Text Machines, Mapping Art, and Interactive Installations』(University of Minnesota Press、2011)