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西野康造

Kozo Nishino

 西野康造は1951年兵庫県生まれ。77年京都市立芸術大学彫刻専攻科修了。自然現象から着想を得て、チタン、ステンレス、アルミニウムなどを素材とした繊細な構造からなる大型の彫刻作品を展開している。制作において素材との対話を重視し、自らつくり上げた金属の曲線によって作品を仕立てる。2013年には、ニューヨークの4ワールドトレードセンターのエントランスホールに《スカイメモリー》が設置され、公共空間や野外展示の作品も数多く発表。日本では、霧島アートの森、東京国立近代美術館、埼玉県立近代美術館などに作品が収蔵。近作には、人々が中空を歩くことをイメージした、直径7.2メートルの円環が空間に浮かぶ《宙に架かる2020》(2020)や、10メートルにおよぶトラス構造の水平ブリッジが浮遊する「Walking in the sky」シリーズ(2000〜2020)などがある。主な受賞歴に、令和元年度京都市文化功労者(2019)、第27回京都美術文化賞(2014)、第15回本郷新賞(2011)、第32回中原悌二郎賞優秀賞(2001)。