ARTISTS
原游
Yu Hara
原游は1976年東京都生まれ。2001年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。キャンバスを顔に見立て、ネコの耳や女の子の髪を木枠からはみ出させて描く「顔」シリーズや、ちらしなどに印刷される日用品をトレースし、記号として大量に描き込む「飛ぶ教室」シリーズなど、木枠や画布、色の重なりといった絵画の物質の側面に着目して制作を行う。近年の個展に、「ZOU-NO-HANA GALLERY SERIES vol.1原游展 Yu Hara Exhibition」(象の鼻テラス、神奈川、2020)、「揮発性の」(渋谷東急本店美術画廊、東京、2019)、「原游 2007 >> 2017」(NODA CONTEMPORARY、名古屋、2017)、「ICHIHARA ART WINDOW 1 原游『山水 SAN-SUI』」(市原湖畔美術館、千葉、2016)。展覧会に、「北アルプス国際芸術祭」(長野、2021)、「絵画のミカタ 5人のアーティストとみる群馬県立近代美術館のコレクション」(群馬県立近代美術館、2020)、「アブラカタブラ絵画展」(市原湖畔美術館、千葉、2017)などがある。また原倫太郎とのユニットでも活動し、各地の芸術祭などに参加。瀬戸内国際芸術祭2019の女木島での「島の中の小さなお店」プロジェクトでは、木琴型、シーソー型、公式サイズ、7人でプレイできる型と、みなが自由に遊べるオリジナルの卓球台「ピンポンシー」を設置した。原倫太郎との共著絵本『匂いをかがれるかぐや姫〜日本昔話Remix〜』 が「第11回文化庁メディア芸術祭」(2007)エンターテインメント部門奨励賞を受賞。