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吉行良平

Ryohei Yoshiyuki

 吉行良平は1981年大阪府生まれ。オランダに留学し、デザイナー、アーノート・フィッサーのもとで研修を積む。デザイン・アカデミー・アイントホーフェンを卒業後、アーノート・フィッサーやドローグ・デザインのプロジェクトへの参加を経て、「吉行良平と仕事」を設立。2009年に大阪に活動拠点を移し、国内外のクライアント、製造会社、職人と協働して家具やマスプロダクトの設計を中心に行う。

「吉行良平と仕事」がプロダクト制作するうえで大切にしているのは、実際に手を動かして実験と検証を繰り返しながら、あるべき色やかたちを探ること。これまでのプロダクトに、コーヒーをつくった後の粉を陶器のように2度焼きした手づくりの器《a cup of coffee》や、自然にまかせてカーブを成形した、扇風機のはねのかたちのうちわ《electric_fan》、4月の空を24時間観測し、その色を閉じ込めた時計《re: time of the sky》などがある。

 11年に展覧会「吉行良平と仕事とspace_inframince」(space_inframince、大阪)を開催。16年、元社宅の建物をリノベーションするプロジェクト「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想の」に参加。また、ジュエリーを中心に展開するレーベル「Oue」の大植あきこと組み、「道具」をテーマとした共同プロジェクト「Oy(オイ)」も手がけている。