ARTISTS
坂本紬野子
Chinoko Sakamoto
坂本紬野子は1992年東京都生まれ。2016年ロンドン芸術大学キャンバウェルカレッジオブアーツ彫刻科を卒業し、18年の帰国後は長崎を拠点に活動。大学在学中に陶芸と出会い、ほぼ独学で制作を始める。手で粘土に直接ふれ、自由にかたちをつくることに魅力を感じて以来、懐かしさと新しさを併せ持つテクスチャーを追求して日々実験と研究を重ねながら、幅広い表現が可能な手びねりの技法を用いて作陶を続けている。作品のモチーフとするのは、かつて生活していたイギリスや日本で自身が目にした景色、またマーケットに並ぶ野菜や博物館の民芸品、建築物といった暮らしのなかで見つけたもの。有機的なかたちと釉薬の柔らかい色合いを特徴とした一つひとつの作品は個性的ながら、複数が組み合わさると関連性が生まれ、空間的な印象を与える。近年の個展に、「The way I look for.」(イデーショップ 自由が丘店、東京、2019)、「Moments of Clay」(Graphpaper、東京、2018)。