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マリア・タニグチ

Maria Taniguchi

 マリア・タニグチは1981 年フィリピン・ドゥマゲテ生まれ。2015 年ヒューゴ・ボス・アジア・アート賞受賞。絵画や彫刻、映像、インスタレーションなど多様なメディウムを用いて作品を展開し、社会的・歴史的文脈を踏まえた空間や時間の探求を行ってきた。「ブリック・ペインティング」と呼ばれる、グレーや黒色のグラファイトで縁取られた無数の矩形のセルから構成された、レンガの壁を描いたような絵画作品「Untitled」シリーズを2008年から継続して制作。本シリーズは作家の芸術的実践全体の根幹を成すもので、彫刻やインスタレーションなどほかの作品はタニグチのペインティング作品の反射・屈折として制作される。主な個展に「マリア・タニグチ」(タカ・イシイギャラリー、東京、2017)など。これまで参加した主な展覧会に「History of A Vanishing Present: A Prologue」(ザ・ミステイク・ルーム、ロサンゼルス、2016)、「Afterwork」(パラ・サイト、香港、2016)など。