ARTISTS

木原幸志郎

Koshiro Kihara

 木原幸志郎は1997年兵庫県生まれ。2022年尾道市立大学大学院美術研究科美術専攻修了。現在、双子の弟である木原健志郎と兵庫県の共同アトリエで制作を行う。相反するもの同士が交錯する世界の創生を一貫して試み、新しい絵画の枠組みを追及している。作品はモチーフを粘土等で綿密に自作し、それを注意深く撮影した画像を下敷きとして油彩画を立ち上げるという制作過程を辿る。撮影という行為によって二次元化された画像では、通常人が見ている「もの」と、カメラという機械を通して初めて見えてくるズレやボケなどのギャップが尖鋭化され、その撮影画像を元にして描くことで、対象モチーフの具象化と、色彩の物質化・抽象化が同画面上で展開されていく。主な個展に、「Scene」(ARTDYNE、東京、2024)、「檸檬色の夢」(Gallery A8T、宮城、2023)、グループ展に、「木原幸志郎・木原健志郎二人展」(阪急メンズ大阪、2023)、「シェイプ!」(Bunkamura Gallery 8、東京、2023)など。