ARTISTS
ジェームズ・ウェリング
James Welling
ジェームズ・ウェリングは1951年アメリカ・コネチカット州生まれ。71年にカーネギーメロン大学を卒業後、カリフォルニア芸術大学で美術を学び、74年に芸術修士号を取得。独学で写真の制作を始め、81年のメトロ・ピクチャーズ(ニューヨーク)での個展開催をきっかけに、コンセプチュアル・アートの旗手として、シンディ・シャーマンやリチャード・プリンスらとともに注目を集めるようになる。風景や建築をとらえた郷愁を感じさせる作品や、アルミホイルや繊維の接写による抽象的なイメージなど、作品ごとに雰囲気は異なり、制作においてはアナログやデジタル、フィルムを用いずイメージを写し取るフォトグラム、またコンピュータ上での加工など様々な手法を使用。それらを1枚に同時並列させることで、写真というメディアそのものの可能性を探る実験を続けている。作品は、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館などに収蔵。日本では、2017年に個展「New Work」(ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)が開催された。