ARTISTS
サンティアゴ・シエラ
Santiago Sierra
サンティアゴ・シエラは1966年スペイン・マドリード生まれ。マドリード・コンプルテンセ大学を卒業後、ドイツ・ハンブルクのハンブルク美術大学とメキシコシティのサン・カルロス・アカデミーで学ぶ。ミニマリズムとコンセプチュアル・アートを参照しながら、移民労働者や社会的弱者を少ない賃金で雇って体にタトゥーを彫る、自慰行為をさせてカメラで撮影する、無意味なパフォーマンスを演じさせるなどした作品を発表。労働搾取や貨幣交換をテーマとした作品を通して、資本主義社会、権力構造、日常における目に見えないヒエラルキーについて問いかけ、また自身の作品が高額で売買される現実から、アート界もその枠のなかにあることを示す。
2003年にスペイン代表として第50回ヴェネチア・ビエンナーレに参加。スペイン館の正面入り口を閉じ、裏口からスペイン国籍の人のみが入場できる作品を展開した。10年にはスペインから国民栄誉賞「National Award for Plastic Arts」賞を贈られるも受賞を拒否。日本では、あいちトリエンナーレ2010に参加。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018(新潟)では、スペイン全土にある雄牛のシルエットを模した看板「オズボーンの雄牛」を野外作品とした《ブラックシンボル》(2018)を、十日町市松之山湯本に設置。スペインと日本の文化をつなぐシンボルとして異国の自然のなかに立つ「オズボーンの雄牛」が地域にもたらすものを、見る者に問う。
2003年にスペイン代表として第50回ヴェネチア・ビエンナーレに参加。スペイン館の正面入り口を閉じ、裏口からスペイン国籍の人のみが入場できる作品を展開した。10年にはスペインから国民栄誉賞「National Award for Plastic Arts」賞を贈られるも受賞を拒否。日本では、あいちトリエンナーレ2010に参加。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018(新潟)では、スペイン全土にある雄牛のシルエットを模した看板「オズボーンの雄牛」を野外作品とした《ブラックシンボル》(2018)を、十日町市松之山湯本に設置。スペインと日本の文化をつなぐシンボルとして異国の自然のなかに立つ「オズボーンの雄牛」が地域にもたらすものを、見る者に問う。