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渡邊佳織

Kaori Watanabe

 渡邊佳織は1984年静岡県生まれ。2009年京都嵯峨芸術大学の修士課程(芸術研究科)修了。絹本にしっかりとした線描で緻密に描かれた人物をメインモチーフに、現代生活から構築された世界観で、古典絵画を継承しながらも伝統の枠にとらわれることなく、新たな可能性に挑戦している。数多くの美術展に参加すると同時に、09年から現在まで国内外の重要文化財や国宝の修復事業や調査保存、模写寄進にも携わる一方、映画「さくらん」(監督:蜷川実花)の劇中画や、au 5G三太郎シリーズCMでの絵地図制作にも携わるなど、幅広く活躍の場を広げている。
 主な個展に、「冬よ、来い」(日本橋髙島屋、大阪髙島屋、京都髙島屋、2015)、「プライベート・ヒロイン」(イムラアートギャラリー、京都、2016)、「大いなる幻影」(京都髙島屋、2017)などがある。「第2回サムホールワールド展」入選(2005)、「平成20年度京都嵯峨芸術大学卒業制作展」卒業生特別賞(2009)、「堂島リバーアワード2016」特別賞を受賞。