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榎倉康二

Koji Enokura

1942年東京都出身。68年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。芸術動向「もの派」の作家のひとりとされる。71年のパリ青年ビエンナーレで、公園の2本の松のあいだにブロックを積み、モルタルで塗り込んで壁のように見立てた作品《壁》を発表し、留学賞を受賞した。批評家・中原佑介がコミッショナーを務めた「第10回日本国際美術展<人間と物質>」(東京都美術館、1970)での、藁半紙に油を浸透させ、それらを床一面に敷きつめた作品《場》をはじめ、壁にオイルを染み込ませる、あるいは廃油・アクリル塗料をつけた木材を綿布に押し当てたにじみを利用するといった手法を通してインスタレーション作品を発表。人間やもの、それらを取り巻く空間といかに関係を築いていくかを、作品を通して問い続けた。自邸や野外でのインスタレーションに加え、写真、版画など、多様な活動を展開。参加した主な展覧会に、第38回ヴェネチア・ビエンナーレ(1978)、「70年代日本の前衛展 抗争から内なる葛藤へ」(ボローニャ市立近代美術館、1992)など。