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岩尾恵都子

Etsuko Iwao

 岩尾恵都子は1968年東京都生まれ。1993年多摩美術大学大学院美術研究科修了。2000年に新人作家の登竜門である「VOCA展」で大賞を受賞し注目を集める。岩尾の近作は、草原、山、空、家(らしきもの)をモチーフとしている。しかしそれらは本来あるべき確実な姿で現れるのではなく、時に浮遊感のある構図からは何かの物語が始まるような不思議な世界が広がる。それは作家自身が育ってきた多摩丘陵や多摩川など日々何気なく目にする原風景や、家族との他愛ない日常を通して切り取られたかたちとなって表れている。近年の展覧会に、「岩尾恵都子展」(ギャルリー東京ユマニテ、2022)、「ストーリーはいつも不完全…… 色を想像する ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」(東京オペラシティアートギャラリー、2021)、「岩尾恵都子展」(Gallery Camellia、Gallery Nayuta、東京、2018)、「クインテットⅡ―五つ星の作家たち」(東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館、東京、2015)など。