ARTISTS

久松知子

Tomoko Hisamatsu

 久松知子は1991年三重県生まれ。2017年東北芸術工科大学大学院修士課程日本画領域修了。19年同大学院博士課程中途退学。14年の作品《日本の美術を埋葬する》で第7回絹谷幸二賞奨励賞を、翌年の《レペゼン 日本の美術》では第18回岡本太郎現代芸術​賞岡本敏子賞を受賞する。18年には大原美術館(岡山)のレジデンスプログラム「ARKO」に招聘され、個展を開催。日本近代美術史や日本の美術界についてや、日本のローカルな文化を題材とした絵画の制作をはじめ、イラストレーションやマンガによるクライアントワーク、また自ら展覧会の企画なども行う。

 20年に、およそ10年間拠点としていた東北地方から埼玉県へ移住。同年より、1枚300円の絵画を展示・販売する「300円絵画」プロジェクトをスタートさせる。同プロジェクトは、アートを買うことの敷居を限界まで低くし、気軽に飾って親しめる作品を実現することをコンセプトとしており、これまで衣料品店に併設されるギャラリーや集合住宅、期間限定のECサイトなどで展開された。近年の個展に、「300円絵画」(NADiff Window Gallery、東京、2021/はねとくも、埼玉、2020)、「美のあるくらし」(トライギャラリーおちゃのみず、東京、2019)、「久松知子絵画展」(日本橋三越、東京、2019)などがある。