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川上力三

Rikizo Kawakami

 川上力三は1935年京都府生まれ。1954年京都府立陶工訓練校(京都府立陶工高等技術専門校)卒業後、57年関西美術院やYMCAにて坪井一男氏にデッサンを学ぶ。日本における現代陶芸の始まりとして位置づけられる、走泥社(1948-1998)に64年に参加、98年までその一員として活躍する。走泥社解散後も精力的に今日まで前衛陶芸を探求し続け、80年代には権力の象徴を題材に「座」や「椅子」に関連した作品を発表。またこの頃、林檎をテーマにした位相シリーズの制作も始まった。主な受賞歴に、国際スモールセラミック展名誉賞(1984)、第3回八木一夫賞現代陶芸展優秀賞(1988)、神戸ビエンナーレ展審査員特別賞(2007)など。作品は東京オペラシティアートギャラリー、東京国立近代美術館、アルゼンチン近代美術館、ソウル市立美術館など国内外の多くの美術館に収蔵されている。