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Tal R

Tal R

 Tal R(タル・アール)は1967年イスラエル生まれ。幼少期にデンマーク・コペンハーゲンに移住。2000年にロイヤル・アカデミーを卒業し、現在も同地を拠点としてペインティングを中心に発表している。作品は、大きなパーツで組み合わされた幾何学模様や大胆な塗り重ねのほか、時に使用する色を自ら限定するなど、システマティックでありながら、物語を想起させ、ポップさも特徴。自身の作品は、「芸術表現とは何か」を造形的に模索するものであり、また見る人の記憶に揺さぶりをかける物語装置として機能するとしている。これまでコペンハーゲンをはじめ、ダブリン、ウィーン、ロンドン、ベルリンなどヨーロッパ各地で個展を開催。2000年に第11回ヴィリニュス・ペインティング・トリエンナーレ(リトアニア)に出展。02年には、カーネギー・アート・アワードを受賞する。作品の収蔵先に、ポンピドゥー・センター(パリ)、ルイジアナ美術館(コペンハーゲン)、ストックホルム近代美術館、シカゴ美術館ほか多数。