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大野陽生

Haruki Ohno

 大野陽生は1992年埼玉県生まれ。2017年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。原始的な彫刻、イコン、ロマネスク彫刻などに関心を寄せながら、大谷石や粉末パテ、発泡スチロールといった軽量の素材を使って、フィギュアを思わせる小さな人型の塑像を手がけている。素朴さと現代的な感覚を併せ持つ作品はお守りのようなものとして、また自分の立場や環境を記録するためのものとして発表している。近年は蝋を使った作品や鉛鋳造などにも取り組む。

 主な個展に、「NEIGHBOR」(代田橋 納戸/gallery DEN5、東京、2018)、「HOAX」(東京造形大学ギャラリー mime、2017、「、むしろ例えてしまう」大野陽生、前田春日美、大石一貴による連続個展企画)など。参加したグループ展に、「WALLAby / ワラビー」(銀座蔦屋書店、東京、2020)、「crossing」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2019)、「共同体について」(URANO、東京、2018)など。19年より東京・小平市にあるシェアアトリエ「WALLA」の共同運営に携わっている。