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淀川テクニック

Yodogawa technique

 淀川テクニックは2003年に柴田英昭(1976年岡山県出身)と松永和也(1977年熊本県出身)によるアーティストユニットとして結成。17年より柴田のみの活動となり、現在は柴田のアーティストネーム。大阪を拠点に、主に淀川の河川敷に廃棄されているゴミや流れ着いた漂流物を素材とした立体作品を手がけてきた。赴いた土地ならではのゴミや、人々との交流を楽しみながらの収集したものでつくり上げられた魚やニワトリの巨大オブジェは、消費社会の負の側面であるゴミの存在を巧みに逆転させる。代表作に岡山県・宇野港に常設展示された《宇野のチヌ》(2010)など。18年より新たに「ゴミハンタープロジェクト」をスタート。世界中のゴミを求めて旅をし、目撃した現状を作品にすることで、ゴミ問題をより広く考えるきっかけをつくることを目的にしている。11年には、新聞の見出しから5文字と7文字の単語を切り抜いて、それらを組み合わせてつくる「コラージュ川柳」を発案した。