多様な発展を見せるアジアのメディアカルチャー。そのクリエイティブシーンに着目し、紹介するイベント「MeCA | Media Culture in Asia: A Transnational Platform」(ミーカ)が2018年2月に東京で開催される。
MeCAは国際交流基金アジアセンターと一般社団法人TodaysArt JAPAN / AACTOKYOが共同主催するもの。
急速な発展を続けるアジアのクリエイティブシーンに注目し、展覧会、国際シンポジウム、音楽ライブ、ワークショップやトークイベントなど6つのプログラムを通じ、アジアにおける、インターネット以降のメディアカルチャーの交流を促進。同時代の創造性と、グローバルシーンに深く根ざしたメディアカルチャーの新たなプラットフォームを創出することを目的にしている。
会場となるのは表参道ヒルズ スペース オーをはじめ、ラフォーレミュージアム原宿、Red Bull Studios Tokyo、WWW、WWW Xなど。
展覧会では、山口情報芸術センター[YCAM]の委嘱作品や、東南アジアのデジタルテクノロジーを牽引するフィリピンのWSKフェスティバル、日本・フランスと文化事業「デジタル・ショック」、フランスのビエンナーレ・ネモなどから様々なメディア・アート作品が集結。坂本龍一+高谷史郎、平川紀道、Guillaume Marmin and Philippe Gordiani、Couchなど、約10組が参加予定となっている。
また公募型キャンププログラムでは、「バイオテクノロジーとアート」をテーマに、国内外から広く参加者を募る「BioCamp: Gardens as 'Biotechnik'」を開催。アーティスト集団・BCLのメンバーであるゲオアグ・トレメルや、Loftworkの石塚千晃らがディレクターを務め、バイオアートの第一人者として知られるジョー・デイヴィスをはじめとするアーティストや研究者が集まり、参加者とともにDIYバイオのラボやコミュニティ間の国際的なネットワーク構築を目指す。
このほか、会期中の2月11日には国際シンポジウム「“アート&テクノロジー”ー創造・教育・アーカイブのためにー」も開催。エキソニモの赤岩やえや、WSK2017ディレクターのテンガル、YCAMエデュケーターの菅沼聖ら5名が登壇し、メディア・アートを通じた創作、教育、研究開発の国際的な状況と、情報化社会における芸術文化のプラットフォームのありかたを議論する。
常に最新の動向を紹介してきた表参道・渋谷エリアで街を回遊しながら、最新のメディアカルチャーに触れる機会となりそうだ。