　国立アートリサーチセンター（以下、NCAR）が、ミュージアムにおけるアクセシビリティを実践するためのe-ラーニング基礎講座番組「ふかふかTV」を全7回（2024年10月〜2025年2月）にわたって配信する。事前登録することで誰でも受講が可能だ。

　2023年4月に施行された改正博物館法では、新しい博物館登録制度の基準要件において「高齢者、障害者、妊娠中の者、日本語を理解できない者その他博物館の利用に困難を有する者が博物館を円滑に利用するため」の対策や合理的配慮などの対応が求められている。

　本講座は、より多くの人がアクセシビリティに関する基礎的な概念を理解することで、ミュージアムがあらゆる人に開かれた場となり、文化的な愉しみにアクセスできる機会を広げることを目的したものだ。理論（2回）・事例（4回）・まとめ（1回）の全7回の講座番組の受講が完了し、修了要件を満たした人には独立行政法人国立美術館から修了証も発行されるという。

　なお、NCARは今年3月に『ミュージアムの事例（ケース）から知る！学ぶ！合理的配慮のハンドブック』を刊行したほか、9月23日には一般公開シンポジウム「美術館におけるアクセシビリティ～共生社会に向けて、対話のある”合理的配慮”とは？」を東京・六本木の国立新美術館講堂で開催予定。こちらもあわせてチェックしてほしい。

国立アートリサーチセンターがミュージアム・アクセシビリティ講座「ふかふかTV」を配信