「文化庁文化交流使」は、文化庁が2003年度より行っている、芸術家、文化人、研究者等の文化に携わる人々を一定期間諸外国へ派遣する制度で、これまで延べ122人と26組(団体)が79ヶ国以上へ派遣されてきた。アート関係者の文化交流使の実績は、塩田千春(2011年度)、長谷川祐子(2013年度)、畠山直哉(2015度)、土佐尚子(2016年度)、鈴木康広(2017年度)など。
今回、交流使に選ばれたのは笠松泰洋(作曲家)、田中功起(アーティスト)、玉川奈々福(浪曲師、曲師)、米川敏子(生田流箏曲・地歌演奏家)の4名。
田中は、今年7月上旬から2018年3月中旬までの約8ヶ月半をかけ、アメリカ、ブラジル、ウルグアイ、スイスの4ヶ国に派遣。各国の展覧会に参加し、日本の現代美術の発信を行い、あわせて講演会を含む様々な機会を活用してその魅力を伝えるという。加えて、日米の交流の歴史についてのフィールドワーク等を通じ、新たなネットワーク構築やプロジェクトのベースとなるリソースを収集することも予定されている。