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劇場と地域の未来像を掲げ、旗を振る。公共劇場の芸術監督まとめ

耳にはするが、誰が何をしているのか知る機会は少ない「芸術監督」。本記事では、日本の文化政策とも深く関わる公共劇場におけるあり方に着目し、2023年7月時点の公共劇場の芸術監督についてまとめてお届けする。

文=望月花妃(ウェブ版「美術手帖」編集部)

左から、愛知県芸術劇場、東京芸術劇場、新国立劇場、静岡県舞台芸術センター(Shizuoka Performing Arts Center : SPAC)

 日本の芸術監督は、作品の企画・制作・演出・指導を統括を通して、劇場の上演作品の芸術的な質を担保する役職ととらえられてきた。そのため、各分野における豊富な経験や実績を持つ人物が任命されることが多い。

 公共劇場における芸術監督は、劇場と地域のより良い関係性の構築に向けた運営も掌り、劇場の歴史を継承しながら新たな可能性を探り劇場の方針を定めている。劇場法(劇場、音楽堂等の活性化に関する法律)をはじめとする日本の文化政策とも密接に関わる存在であるため、近年そのあり方や職務内容が検討される機会も増えている。

 本記事では公共劇場の芸術監督に着目し、劇場の紹介とともに2023年7月時点における芸術監督についてお届けする。

東京芸術劇場 / 野田秀樹

東京芸術劇場 提供=東京芸術劇場

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