EXHIBITIONS

フジフイルム・フォトコレクション

日本写真史をつくった101人ー「私の1枚」

2022.03.12 - 05.08

星野道夫 夕暮れの河を渡るカリブー 1988頃

「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクション。その展覧会「フジフイルム・フォトコレクション 日本写真史をつくった101人ー『私の1枚』」が尾道市立美術館で開催される。

 写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現在に到るまで、日本では優れた写真家が数多く誕生した。写真家たちは、時代の変遷のなかで、日本の写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきた。現在、デジタル技術の飛躍的な進歩によって写真の表現方法や鑑賞方法、それに対する人々の意識も刻々と変化し続けている。

 本展では、「フジフイルム・フォトコレクション」に収蔵された101点により、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや上野彦馬、下岡蓮杖らの作品から、明治、大正、昭和、平成と国内外で高い評価を受けた日本人写真家を中心とした記録的価値の高い作品を展示。日本の写真史を通観する本展は、写真のありように対する多様なメッセージが込められている。

 出展作家は、秋山庄太郎、荒木経惟、石内都、植田正治、上野彦馬、木村伊兵衛、篠山紀信、鋤田正義、奈良原一高、フェリーチェ・ベアト、星野道夫、前田真三、緑川洋一、森山大道ら。