EXHIBITIONS

杉浦非水 時代をひらくデザイン

2021.11.23 - 2022.01.30

杉浦非水 東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通 1927 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 三越呉服店 新館落成 1914 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 新宿三越落成 十月十日開店 1930 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 ヤマサ醤油 1920年代 愛媛県美術館蔵

杉浦非水 光 1936 たばこと塩の博物館蔵

 明治〜昭和のデザインを牽引した杉浦非水(すぎうら・ひすい、1876〜1965)の大規模回顧展「杉浦非水 時代をひらくデザイン」が、三重県立美術館に巡回する。

 愛媛県松山市に生まれ、日本におけるモダンデザインの草分けとして知られる杉浦非水。日本画家を志して上京したが、洋画家・黒田清輝との出会いをきっかけにデザインの道に進んだ。

 1908年、独学でデザインを学んだ非水は三越呉服店に職を得ると、27年間にわたって同店の広告を手がけ、巧みなデザインによって一躍その名を知らしめた。本の装丁、パッケージデザインなどにも優れた手腕を見せ、その明るく洗練されたデザインの数々は、いまもなお色あせない魅力をもっている。

 本展は東海地方の美術館では初めてとなる非水の大規模回顧展。「三越の非水か、非水の三越か」と言われるまでに注目された三越呉服店時代の広告デザインから、グラフィックデザイン史の名作として知られる《東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通》、たばこパッケージ《光》などの代表作が揃う。

 また三重会場では、文学と美術の融合、日本におけるアール・ヌーヴォー受容の重要作《みだれ髪歌がるた》をすべて公開。本作は、20代前半の非水と親友の洋画家・中澤弘光が、1901年に発行された与謝野晶子の歌集『みだれ髪』に感銘を受け、歌に絵を添えて制作したもの。本展では、現存する28枚(三重県立美術館蔵1枚、個人蔵27枚)を前後期に分けて初公開する。