EXHIBITIONS

ミュシャ・スタイルの秘密

アルフォンス・ミュシャ ジスモンダ 1895 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アルフォンス・ミュシャ リュイナール・シャンパン 1897 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アルフォンス・ミュシャ トラピスティーヌ 1897 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アルフォンス・ミュシャ トラピスティーヌ〈下絵〉 1897 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アルフォンス・ミュシャ ジョブ(1896) 1896 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アルフォンス・ミュシャ ランスの香水「ロド」 1896 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

アルフォンス・ミュシャ フラルト:ルフェーヴル=ユティル 1900頃 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵

 堺 アルフォンス・ミュシャ館では企画展「ミュシャ・スタイルの秘密」を開催する。

 1895年、アルフォンス・ミュシャが初めて制作したポスター《ジスモンダ》は、たちまちパリで話題になった。等身大に描かれたサラ・ベルナールはまるで舞台から抜け出してきたようなポスターは、一見すると装飾的に見えるモチーフや文字の配置に、人の視線を意識した細やかな意図も感じさせる。のちにこの手法は「ミュシャ・スタイル」と呼ばれ、いまも人々を魅了している。

 本展では、ミュシャが初めて制作したポスター《ジスモンダ》をはじめ、代表的なポスター作品を中心に、下絵や《装飾資料集》などミュシャ・スタイルの手引書も紹介。モチーフや構図、ミュシャのデザイン論もひも解きながら、「ミュシャ・スタイル」の世界へ誘う。

 また同館は2つのテーマ展示「ミュシャが描いたクリスマス」(11月20日~2022年1月30日)、「ミュシャとスラヴの民族文様―スラヴ諸国のイースターエッグとともに」(2022年2月3日~4月3日)を同時開催。ミュシャのクリスマス作品、民族衣装やイースター作品と合わせてチェコやスラヴのクリスマス飾り、またイースターエッグも展示し、ミュシャのルーツにもふれる。