EXHIBITIONS
伊藤咲穂「Circle of waves」
島根県出身のアーティスト、伊藤咲穂の個展「Circle of waves」がtagboatのギャラリースペース(阪急MEN’S TOKYO 7階)で開催される。11月16日~12月6日まで。
伊藤は1989年島根県浜田市生まれ。広島県呉工業高等専門学校建築学科で学んだのち、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業。14年以降は東京や山梨、島根を拠点に国内外で活動している。
伊藤は、出身地・島根の和紙に新たな世界観を送り込む「錆和紙(さびわし)」を考案し、平面、立体、インスタレーション作品を制作してきた。「錆和紙」とは島根県の海辺で採集した砂鉄を和紙に漉き込むことによって生まれる技法で、日本伝統の文化である茶道の「侘びと寂び」の精神を表している。
錆和紙の作品をはじめ、伊藤の創造物の多くは土へ還すことが可能な生分解性が可能な素材でつくられる。自然環境と人間が生態系を維持し保護するためにどのように共存していけるかについてその解を迫られていること、また、経年変化から時間とともに表情を変えていく自然や時代の変化をも象徴している。伊藤は、そのような自然の理を作品を通して「美」として見せている。
本展では、新作を含む約13点の作品を展示・販売。伊藤の作品は、自然の猛威、時代の流れ、巡る命の反復で形成する現代の私たちを、錆びるという自然のなかにある秩序のように導く。
伊藤は1989年島根県浜田市生まれ。広島県呉工業高等専門学校建築学科で学んだのち、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業。14年以降は東京や山梨、島根を拠点に国内外で活動している。
伊藤は、出身地・島根の和紙に新たな世界観を送り込む「錆和紙(さびわし)」を考案し、平面、立体、インスタレーション作品を制作してきた。「錆和紙」とは島根県の海辺で採集した砂鉄を和紙に漉き込むことによって生まれる技法で、日本伝統の文化である茶道の「侘びと寂び」の精神を表している。
錆和紙の作品をはじめ、伊藤の創造物の多くは土へ還すことが可能な生分解性が可能な素材でつくられる。自然環境と人間が生態系を維持し保護するためにどのように共存していけるかについてその解を迫られていること、また、経年変化から時間とともに表情を変えていく自然や時代の変化をも象徴している。伊藤は、そのような自然の理を作品を通して「美」として見せている。
本展では、新作を含む約13点の作品を展示・販売。伊藤の作品は、自然の猛威、時代の流れ、巡る命の反復で形成する現代の私たちを、錆びるという自然のなかにある秩序のように導く。