EXHIBITIONS

Atsushi Kaga「It always comes; a solace in the cat.」

2021.09.10 - 10.09

Atsushi Kaga Moving forward like a snail 2021 ©︎ Atsushi Kaga / MAHO KUBOTA GALLERY

Atsushi Kaga Resting 2021 ©︎ Atsushi Kaga / MAHO KUBOTA GALLERY

Atsushi Kaga After the rain 2021 ©︎ Atsushi Kaga / MAHO KUBOTA GALLERY

 MAHO KUBOTA GALLERYでは、アイルランド在住のアーティスト・Atsushi Kagaの個展「It always comes : a solace in the cat 」を開催する。

 Atsushi Kagaは高校卒業後、アイルランドに語学留学。その後、アイルランドのアート&デザイン国立大学を卒業し、ダブリンを拠点にアーティスト活動をスタートさせる。2011年にはレジデンスプログラム「International Studio & Curatorial Program」でニューヨークに滞在。アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ、FIAC(パリ)などのアートフェアにてソロプレゼンテーションが注目を集め、幅広い層にファンを広げる。

  18年に1年間限定で京都にスタジオを移したKaga。それまで精神的な基盤としていた17世紀オランダ絵画の影響に加え、琳派や若冲などの絵師の目線で京都の町屋の軒先の花々の四季に目を向けるうちに、新たな表現を開花させた。16年頃から描いていたテーブルにオブジェクトを並べていくシリーズでは、日本的な要素と西欧の伝統的な静物画の美意識を見事に調和し、より成熟した作品群に発展させている。

 本展では、キルケニーと京都のふたつの町で描かれた8点ほどのキャンバス作品と、20点あまりの小作品、そして2点の映像作品を発表。そこでは霊的な気配が漂い、現実と向こう側の見えない扉を開く白昼夢のような世界が展開され、再生と希望が、永遠の時間軸のなかで螺旋のように巡る。