佃弘樹「4021」

　アーティスト・佃弘樹の新作個展「4021」が、NANZUKA 2Gと3110NZ by LDH kitchenの都内2会場で開催される。

　佃は1978年香川県生まれ。武蔵野美術大学映像学科を卒業後、東京を拠点に活動している。2019年に群馬県立近代美術館で個展「Monolog in the Doom」、昨年3月にはロックダウン直前のニューヨークにて個展「They Live」 （Petzel）を開催するなど精力的に制作・発表を行う。

　SF映画やテレビゲーム、アニメーション、マンガ、音楽、小説などの影響を受けてきた佃は、自身の作品を「外の世界（アウターワールド）」と解説する。そこには佃が幼少の頃から信じてきた未来と、その未来を生きる現実との乖離を読み取ることができる。

　NANZUKA 2Gでは佃が長年集取してきた『スター・ウォーズ』や『モンスター・ハンター』などの小型フィギュアを分解し再構築した立体コラージュ作品のシリーズを発表。このほか、ファウンド・オブジェクトやプラスティックモデルのパーツなどを駆使して制作したマスクを用いた彫像作品を展示する。

　いっぽう3110NZ by LDH kitchenでは、以前から佃が独自の技法を開拓しながら発展させてきたインク、シルクスクリーン、アクリルを駆使したミクストメディア・ペインティングの新作が並ぶ。

　本展にあわせて、2Gでは、メディコム・トイより作家の初となるベアブリックが、P-ROOM THE WORLDよりミリタリーウェアをカスタムした商品が数量限定で販売される。詳しい情報は、公式Instagramにて告知予定。