特撮のDNA展 怪獣の匠

　子共のみならず大人をも魅了してやまない「怪獣」をつくり出した造形師や特撮監督の仕事に着目した展覧会が開催されている。

　昭和29年（1954年）に映画『ゴジラ』が公開され、ミニチュアや着ぐるみ怪獣を駆使した特撮文化が花開いた。

　本展では、実際の撮影に使用されたゴジラやモスラなど怪獣スーツをはじめ、戦車やロケットといったミニチュア、ジオラマなど200点超を展示するとともに、実際にゴジラの怪獣スーツに触れるコーナーを設置。

　紙に描かれたデザイン画をもとに、怪獣に生き物としてのリアリティをもたらしてきた造形師たちの仕事を通じて、今もなお脈々と受け継がれる特撮のDNAを検証し、特撮と造形の魅力に迫る。