EXHIBITIONS

笠間日動美術館コレクション

近代西洋絵画名作展

印象派からエコール・ド・パリまで

2020.11.20 - 2021.01.24

クロード・モネ ヴェトゥイユ、水びたしの草原 1881 笠間日動美術館蔵

ピエール・ボナール 室内の裸婦 1912頃 笠間日動美術館蔵

アンリ・マティス 「赤い室内の緑の少女」のための習作 1947 笠間日動美術館蔵

 19世紀後半のフランスで萌芽し、近代絵画に大きな変革期をもたらした印象派。印象派という名称は、移ろう光と影を追い求めたクロード・モネの作品に由来したもので、当初は否定的に名づけられたが、今日では美術史上の輝かしい名として、私たちに受け入れられている。

 20世紀にはアンリ・マティスに代表されるフォーヴィスム(野獣派)など、次々に新しい表現が現れ、フランスはヨーロッパ芸術の中心として確固たる地位を築くこととなった。

 第一次世界大戦を経て、ヨーロッパ各地では戦後の復興とともに、芸術の都パリには世界中から多くの芸術家が集まって、エコール・ド・パリの時代が到来。モーリス・ユトリロ、マルク・シャガール、そして藤田嗣治をはじめ多くの日本人画家もパリで学び、知識や技術を持ち帰って日本の近代絵画にも大きな影響を与えた。

 本展は、茨城県にある笠間日動美術館の西洋絵画コレクションにより、近代西洋絵画の魅力を紹介する。

 出品作家は、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、オディロン・ルドン、ピエール・ボナール、アンリ・マティス、アルベール・マルケ、ラウル・デュフィ、ジュール・パスキン、キース・ヴァン・ドンゲン、ジョルジュ・ルオー、パブロ・ピカソ、シャイム・スーチン、マルク・シャガール、モーリス・ユトリロ、藤田嗣治。