EXHIBITIONS

九州派 / 東京地方 突如来演 2020

2020.12.07 - 12.26

桜井孝身 no title 1982

尾花成春 海よりの風景 1999

 1950~60年代に活動した前衛美術集団「九州派」の展覧会「九州派 / 東京地方 突如来演 2020」が、東京・銀座の画廊香月で開催される。

 1956年に経済白書が「もはや戦後ではない」と謳い、日本が高度経済成長へ突き進んでいこうとするなか、全国で安保闘争の嵐が吹き荒れ、九州では三池争議、労働闘争などの社会運動が熾烈を極めていた。

 そんな激動の時代、57年に結成された「九州派」は「反芸術」「反権威」「反中央」の思想を掲げ、福岡の地に突如出現した。58年には、東京都美術館で開催された「読売アンデパンダン展」に共同作品を出品するも出展拒否第一号の栄誉(烙印)を受ける。その後、幾度も銀座で展覧会を開いては「東京地方」へと殴り込みをかけ続けた。
 
「九州派」が結成されてから62年。本展は、熱く燃えたぎる血潮にぬれた、九州の若き前衛芸術家たちが駆け抜けた生の証・痕跡にふれるひとつの機会となる。出展作家は、桜井孝身、尾花成春、磨墨静量、斎藤秀三郎、宮﨑凖之助、菊畑茂久馬、石橋泰幸。