EXHIBITIONS

狩野派と桃山の華

2020.10.30 - 12.13

狩野光信 西王母・東方朔図屏風 桃山時代 出光美術館蔵

 福岡の出光美術館(門司)で、展覧会「狩野派と桃山の華」が開催されている。

 室町時代に生まれた画派・狩野派。その始祖とされる狩野正信が将軍の御用絵師となったのを契機に、元信永徳ら日本絵画史上に燦然と輝く画家を数多く輩出し、以降400年にわたり日本画壇の頂点に君臨した。琳派の豪快さと優美さを兼ね備えたその画風は戦国の覇者たちに愛され、いまに至るまで人々を魅了し続けている。

 本展は3つの構成で、狩野派がもっとも輝いた桃山時代の作品を中心に、躍動感あふれる同時代の絵画や工芸作品も展示する。

「狩野派の絵画」では、初期狩野派と伝わる作品や、光信の代表作のひとつ《西王母・東方朔図屏風》などを通して、室町時代から桃山時代にかけて確立された狩野派の様相を紹介。

「桃山の絵画」では、それまでに例を見ない絢爛たる桃山時代の文化のなかから、歌舞伎のルーツとされる出雲・発祥の「歌舞伎踊り」に注目。阿国歌舞伎を描いた最初期の作例のひとつ《阿国歌舞伎図屏風》や、当時の南蛮との交流をしのばせる《南蛮人交易図屏風》など、活発な桃山の空気を感じさせる作品が並ぶ。

 そして「桃山のやきもの」では、志野・織部・古唐津・備前・伊賀といった、豊かな造形に満ちた桃山のやきものを展示する。