EXHIBITIONS

長沢芦雪展

京(みやこ)のエンターテイナー

2017.10.06 - 11.19

長沢芦雪 虎図襖(部分) 天明6(1786)年 無量寺・串本応挙芦雪館蔵 重要文化財

長沢芦雪 虎図襖(部分) 天明6(1786)年 無量寺・串本応挙芦雪館蔵 重要文化財

長沢芦雪 虎図襖 天明6(1786)年 無量寺・串本応挙芦雪館蔵 重要文化財

長沢芦雪 龍図襖 天明6(1786)年 無量寺・串本応挙芦雪館蔵 重要文化財

長沢芦雪 降雪狗児図 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館蔵

長沢芦雪 白象黒牛図屏風 エツコ&ジョー・プライス コレクション(米国)

 円山応挙を師とする江戸時代の絵師、長沢芦雪の代表作を一望できる大規模な展覧会が行われる。

 宝暦4(1754)年、丹波国篠山藩士の子として生まれた芦雪は、京に出て円山応挙に入門。天明2(1782)年、29歳にして京の文化人名録『平安人物誌』の画家の部に名を連ねるまでとなった。

 「穏やかな応挙の作風とは対照的」ともいわれるが芦雪だが、先人とは異なる新しい絵をつくること、観る人を驚かせ楽しませることを信条とした師・応挙の「奇」をのぞかせる作品もある。

 本展では、和歌山県串本町の無量寺のしつらえを再現し、芦雪の作品で最も有名な《虎図襖》と向かい合わせに描かれた《龍図襖》をはじめ、子犬や雀、蛙といった小さな生きものを描いた作品などを展示。応挙に入門する前、「于緝(うしゅう)」という雅号で描いた10代半ばから20代半ばの最初期作品と近年に発見された作品計4点を初公開する。