EXHIBITIONS
2020年コレクション展Ⅱ
小企画「吉田博 播磨造船所 絵画群」
兵庫県立美術館が毎年開催するコレクション展の今期は、小企画「吉田博 播磨造船所 絵画群」と、特集展示「視覚遊戯ー美術と目の愉しいカンケイ」を開催。小企画では、アジア・太平洋戦争中に相生市にある播磨造船所とその近辺で建造作業の様子を描いた画家・吉田博の創作活動に焦点を当てる。
吉田博(1876~1950)は、福岡県久留米市出身の洋画家、版画家。明治、大正、昭和にわたる風景画の第一人者として、日本の情緒豊かな風景を適格な描写力によって描き、国内に先立って欧米で高い評価を受けた。
吉田はアジア・太平洋戦争の最中、相生市にある播磨造船所とその近辺で「銃後」の建造作業の様子、とくに動員勤労学徒の姿を描いた。その絵が、同造船所の後身であるJMUアムテックとIHI相生事業所に保管されていたことが近年明らかとなり、同館への作品寄託を記念してその作品群を初披露する。
アジア・太平洋戦争時代の絵は現存数が少ないため、まとまって公開されるのは貴重な機会。また、当時の動員勤労学徒の様子を具体的に知ることができる歴史資料としての価値もある。同展では、寄託作品をそれぞれの下絵と展示して比較するとともに、吉田の創作の過程を紹介する。
吉田博(1876~1950)は、福岡県久留米市出身の洋画家、版画家。明治、大正、昭和にわたる風景画の第一人者として、日本の情緒豊かな風景を適格な描写力によって描き、国内に先立って欧米で高い評価を受けた。
吉田はアジア・太平洋戦争の最中、相生市にある播磨造船所とその近辺で「銃後」の建造作業の様子、とくに動員勤労学徒の姿を描いた。その絵が、同造船所の後身であるJMUアムテックとIHI相生事業所に保管されていたことが近年明らかとなり、同館への作品寄託を記念してその作品群を初披露する。
アジア・太平洋戦争時代の絵は現存数が少ないため、まとまって公開されるのは貴重な機会。また、当時の動員勤労学徒の様子を具体的に知ることができる歴史資料としての価値もある。同展では、寄託作品をそれぞれの下絵と展示して比較するとともに、吉田の創作の過程を紹介する。