EXHIBITIONS

見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part1

2020.09.12 - 10.18

歌川芳員 福笑い 嘉永4〜5(1851〜1852)年 個人蔵

二代歌川広重 新板手遊尽し 弘化4〜嘉永3(1847〜1850)年 個人蔵

歌川国周 舌切り雀 19世紀後半 たばこと塩の博物館蔵

 おもちゃ絵は、江戸~明治にかけて子供向けにつくられた浮世絵のこと。双六、十六むさし、福笑いのようなゲーム、昔話の絵本を仕立てるものなどがあり、着せ替えやかつらつけ、また虫尽くしや道具尽くしといった1枚に同じものを描いた物尽くしなど、多くの種類がある。

 おもちゃ絵は主に無名の浮世絵師たちによって描かれ、なかには役者絵や美人画、風景画などで知られる有名絵師たちの作品もあるが、実用品として扱われ、子供の成長とともに処分されることが多く、現在まで伝えられたものはわずかしかない。

 本展では、現在まで伝えられた江戸時代のおもちゃ絵約80点を展示。物尽くしから昔話、細工物、ゲームのようなものまで、様々なおもちゃ絵を集め、その楽しさと当時の子供たちの暮らしや遊びを紹介する。