EXHIBITIONS
KINJO「UNDER THE BRIDGE」
ギャラリーや周辺施設に若手アーティストが滞在制作を行い、短期の展覧会を開催するプログラム「PARCEL JUNCTION」。第1回となる今回は、これまで多数のアーティストをアートシーンに紹介してきたSIDE COREが選出した、アーティスト・KINJOの作品を発表する。
KINJOはスケートボーダーであり、ペインティングを制作するアーティスト。「暗闇に光る目」「色とりどりの毒蛇」など、カウンターカルチャーに多く用いられる怪しげな記号をモチーフにペインティングを描く。刺激的なモチーフは、しかし描いては消すなどの往復の作業のなかでアウトラインや色面が薄ぼけて曖昧となり、そして作家自身のポートレイトのように愛嬌のある姿で、「個人的な存在」に変容する。
このような制作方法は、足立区の荒川の橋の下で暮らし、そこにアトリエを構えて、スケートボードをしながら過ごすKINJOの「半都市・半郊外」的な視点から生まれたもの。カウンターカルチャーのエッジーな概念を「緩やかな視点」で解体し、自身のペインティングを荒川の河川敷の風景に溶け込ませている。
情報環境が緊張感を煽り、圧力あるイメージや言説が氾濫する現代において、KINJOの表現は「積み上げられた問題を、自分の地点からリラックスして見直す」ひとつの視点を提示してくれるだろう。
本展では作品展示のほか、展覧会のビジュアルを撮り下ろした写真家・濱田晋によるKINJOのZINEが30部限定で販売される。
KINJOはスケートボーダーであり、ペインティングを制作するアーティスト。「暗闇に光る目」「色とりどりの毒蛇」など、カウンターカルチャーに多く用いられる怪しげな記号をモチーフにペインティングを描く。刺激的なモチーフは、しかし描いては消すなどの往復の作業のなかでアウトラインや色面が薄ぼけて曖昧となり、そして作家自身のポートレイトのように愛嬌のある姿で、「個人的な存在」に変容する。
このような制作方法は、足立区の荒川の橋の下で暮らし、そこにアトリエを構えて、スケートボードをしながら過ごすKINJOの「半都市・半郊外」的な視点から生まれたもの。カウンターカルチャーのエッジーな概念を「緩やかな視点」で解体し、自身のペインティングを荒川の河川敷の風景に溶け込ませている。
情報環境が緊張感を煽り、圧力あるイメージや言説が氾濫する現代において、KINJOの表現は「積み上げられた問題を、自分の地点からリラックスして見直す」ひとつの視点を提示してくれるだろう。
本展では作品展示のほか、展覧会のビジュアルを撮り下ろした写真家・濱田晋によるKINJOのZINEが30部限定で販売される。